元々、掃除機という家電が日本で販売されたのは、1931年のことです。
東芝の前身である芝浦製作所が作ったアップライト型の掃除機が、日本初の掃除機となりました。
送風機を使って負圧を生み出し、吸引力を発揮して床に落ちたホコリやゴミを吸い取り、それを内部に取り込む…という掃除機の基礎的な原理は、既にこの頃からしっかりと備わっていました。
ただ、そんなハイテクな商品は当時とても珍しく、しばらくの間は電気掃除機は一般人にとっては高嶺の花でした。
その流れが一変したのは、第二次世界大戦後です。
この頃になると掃除機の価格は徐々に下がりはじめ、上流家庭だけではなく、そのひとつ下の中流家庭でも普及し、また西洋文化を取り込んだことで絨毯が各家庭に普及していたこともあり、その需要は一気に伸びていきます。
実際、絨毯の掃除は雑巾、ほうきといった従来の掃除道具でしっかりと掃除するのは難しく、掃除機の性能は大きな注目を集めることになりました。
一般人の間でも掃除機が普及したのは、団地やアパートといった集合住宅が爆発的に増えた1960年代と言われています。
一戸建ての家とは異なり、なかなか外にゴミを掃き出すということが難しくなる中で、音こそするものの、部屋の中で処理できる掃除機は使い勝手がよく、需要は一気に拡大。
洋室の増加もあって、掃除機は瞬く間に普及しました。
1980年代になると、紙パック式真空掃除機が開発され、ホコリによって詰まってしまう…という弱点も消え、ほとんどの家庭に掃除機は普及しました。
おすすめの家電製品として度々ピックアップされ、1990年代になるとサイクロン式が登場し、さらに進化していきました。
現代では、おすすめコーナーや特集が組まれるなど、掃除機の中でもかなり多くの種類が増えたこともあり、その情報を伝える媒体も増え、主力家電製品のひとつとして多くの関心を持たれています。